サンパウロ編 Scene 1-1

26時間のフライトを終えて、たった今ブラジルの地を踏んだ。
空港にて、国内線で、パンタナールに!
[空港にて、国内線で、パンタナールに!]
フライト中は、6食も飯を食わされ、小さなシートにうずくまっていたので、解放された気分になった。
飛行場は、もうブラジル、異国の地だった。会う人は、当たり前だが、ブラジル人。
たった独り残された感じがして、不安になってくる。しかも、荷物チェックで、引っかかってしまう。
私は、ポルトガル語なんて話せないのに、向こうは、ポルトガル語でしゃべりまくる。
せっかく夢にまで見たブラジルへの入国は、こんな調子で始まった。
30分くらいの問答で、何とか解放され、ロビーをあとにする。
ここは、サンパウロ、ブラジルでも1,2を争う大都市だ。
しかもでかい!!東京の比にもならない位にでかいのだ。
おいおい、ここが夢にまで見たブラジルか?ジャングルはいったいどこにあるんだ??
この車の多さは・・・???
コリドラスなんて本当にいるのか????
そんな思いが、思いたくもないのに出てくる。きっとここは、ニューヨークか何かで、私はきっと降りる場所を間違えたんだ・・・きっとそうだ!!なんて馬鹿なことを考えてしまった。
本当は、最初に、Rio Tieteに行く予定だったが、その川は、サンパウロ市内を突っ切っていて、目も当てられないくらい汚かった。窓を開けるとその川のどぶ臭いにおいまでしてくる。
いったい、ここはどこなんだろう・・・そんなことばかりを考えていた。私の夢は・・・コリドラスと戯れる夢は・・・小さい頃思っていたジャングルは・・・。私の心の中のブラジルという母なる大地は、現実にこうしてあるブラジルに完全に押しつぶされてしまい、死んでしまっていた。
「この川に、コリドラスはいるの?」私のお世話になる日系人の善(よし)さんに尋ねてみる。
「ここにはいないね。」
あっけない答えが返ってくる。
「サンパウロに魚いるの?」
「ああ、たくさんいるよ」
これまた素っ気ない返答。
車を飛ばして、1時間程度がすぎただろうか?車窓は一変して、小高い丘が連なる景色に変わった。今までの都会が嘘のようである。

クイアバ市の町(ど田舎)
[クイアバ市の町(ど田舎)]
クイアバの市場にて
[クイアバの市場にて]
赤土が露出した道路脇、そこにへばりつくように乱立している、バラックのような家々、それも、すぎると、だいぶ景色に緑が入るようになってきた。小川も確認できる。
しかしここで車を止めてくれと言うこともできない。車から飛び降りていきたい思いをぐっとこらえて、外の景色を眺めていた。

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Written by Tuttii
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