サンパウロ編 Scene 2-1
次の日、私は、多少の時差ボケで、早めに目が覚めた。今日は、早速の魚採集だ!!
そう思うといても立っても入られない。早速荷物をほどいて準備にかかった。
そのうち善さんも起きてきた。
善さん、眠そうな目をこすりながら一言、
「そんな服装で行くんですか?」
私は、動きやすいようにと思って、下は、半ズボン、上は半袖のTシャツという出で立ちだった。
これではだめだという。
ここは善さんにすべてを任せ、それに従うことにした。
下は、濡れても乾きやすい長ズボン、上は、長袖、これで良いという。ちょっと動きにくいな、なんて思っていたが、その後、悲惨な運命が私を待っている。
さて、支度も完了!!出発だ!!
今日のターゲットは、サンパウロ産のアエネウスと、ナッテリー。
車を飛ばして、1時間ほど行くとやがて小川が見えてきた。
小川の感じは、日本と変わらない。川幅3メートルくらいのほんの小さな小川だ。道の下にマンホールみたいな物がしつらえてあり、そこを小川が流れている。その出口が、多少ワンド状に広がっているのだ。そこに、上流を目指してやってきた魚達が、立ち往生しているという。道からそれてその川まで降りてみる。
川は、つい最近降ったという雨のせいか、濁っていて、魚影を確認できない。と、下手にある水たまりをのぞくと・・・
いるいるいる・・・そーっと行って、手網でその魚を掬ってみた。
お、お、お・・・おおーっっ!!魚ゲットーー!!!
このサンパウロで、最初に出会った魚は、ガンブシアの一種だった。
水の流れのよどんだそこに、ガンブシアの子供達が戯れていたのだ。しばし感動・・・
自分がそんな小さな奴らをいじめていると、善さんの投網の代1投が、ワンドに舞った。
ずるずるとあげてくるのを今か今かと待つ。
いるいるいる・・・投網にはたくさんの魚がかかっている!!!
ゲオファーグス=ブラジルエンシス、クリマタの一種、ヘミグラムスの一種、なんだかわからないテトラ等々がたった1網で採集できてしまった!
さあ!こうしてはいられない!!私も、投網をごそごそ持ち出してきた。