サンパウロ編 Scene 3-2
さて、採集に取り掛かる。
今回の採集は今までと違い、投網での採集ではなく、手網での採集だそうだ。
善さんが、見本を見せてくれる。
善さんが、そっとバルバ達に近づき、川下からそっと手網を差し伸べる。
そして、手網を固定した後、川上から、そっと追い立てる。
バルバ達は、川下にしつらえてある手網の中に入る。
やった!!!バルバGET!!!(^○^)
さあこうして入られない!!私も手網を持って川の中に・・・
川は思ったよりも深く、最深部で腰の近くまである。
小さな固体は、川の流れの緩やかな浅瀬のほうに多いのだが、大きな固体は、川が深くなっている、落ち葉の積もったあたりに多い。その中にそっと足を入れていく。
するとどこからともなくバルバが姿をあらわす。(多分、落ち葉に擬態をしているのだろう。)
そのあたりは、深くて、手網では、採集ができないので、見つけたバルバを見失わないよう、刺激しないように、そ〜〜〜っと浅瀬に追い込んでいく。
ある程度浅瀬まで来たら、早速手網をバルバ達のすぐ川下にしつらえる。
ちょっと落ち着かせたら、手で川上から、そっと追い立てる。
すると、バルバ達は川の流れに乗ってすっと手網の中に入ってくる!!!
そこをすかさずGET!!!
やった〜〜〜(^○^)全身にドラードをまとった美しいサンパウロ型のバルバートゥスだ。
大型のメスは7センチほどもある!!
オスは、それよりも小型で、金色がひときわ美しい。
背鰭の伸長は、リオデジャネイロ産とされている種のほうが、一枚上手だが、黒と金色をまとった姿は、これはこれで非常に美しい。
また、面白いことに、採集しながら川上に向かっていくのだが、100メートルくらい上がった後最初の採集地点に戻ってくるとまたバルバがいるのだ。
多分より川下のほうから、さかのぼってくるのだろう。
こうして300匹を採集したあたりで、休憩を取った。
何気なく、休憩の間、釣りをしていた。
すると浮きが沈んだので合わせをし、引いてみると・・・
ななな・・・・なんと!!(゜o゜)金色の魚がくっついているではないか!!!
体長は10センチ程度、カラシンだが、見たこともない魚だ!!
全身金色、そのボディーに、10本程度の細い黒いラインがある。
オスは、背鰭に薄ピンク色の大柄なスポットを持っている。
尻ビレにもうっすらと模様が入っている。
ちょっと見は、属の魚に見える。
こりゃ、新種発見だ!!!早速善さんに言うと「これはすごいですね〜〜〜早速採集しましょう」といって自分も釣りの道具を持ち出してきた。
そうして、30匹くらいになっただろうか?そろそろ引き返す時間になった。
最後に水草を採集していく。
浅瀬のあたりから、多くの水草が見える。
ルドウィギアの一種であろうか?
紫色の葉を持つ美種が、かわべりにおきな葉を茂らせている。
ここで、水中化している物は見られなかった。
水槽栽培も難しく、美しい紫色を出すことは、ほとんどできなかった。
木々が鬱蒼と茂るあたりには、サトイモ科の植物群が繁茂している。
蔓上になって、水中まで進入しているものもあれば、ロゼットに立ち上がって大きな葉を茂らせているものもある。
水中のなかまで侵入しているものは、水槽栽培が簡単だろうと思ったが、CO2濃度の高い水槽内でないと、萎縮してしまった。
水中には、ほかには植物はほとんどなく、ウィローモスと呼ばれている一群が、数種見つかる程度だ。
しかし、その種には、南米ウィローモスはなく、大概が、一般にウィローモスといられているもののようなものしかない。
しかも、かっちゃく率が悪く、水槽内では、扱い辛い物が多かった。
岸辺に見られた植物で、私の大好きなエキノドルスも、ちらほら見うけられた。
新葉が赤くなるものと、赤い斑が入るものと二つ見つけたが、両タイプとも同じエキノドルス=グランディーフィロルスであろう。
しかもここサンパウロで発見したグランディーは水中化しない事もわかった。
大型で、非常に魅力的なエキノだと思ったのだが